ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソラムネチンはNrf2/HO-1経路を活性化しアポトーシスを抑制して、A型インフルエンザウィルス株PR8が誘発した肺炎における組織損傷を軽減する

Isorhamnetin alleviates pathological damage in influenza A virus strain PR8-induced pneumonia by activating the Nrf2/HO-1 pathway and suppressing apoptosis

要旨:
Vitro: A型インフルエンザウィルス株PR8に感染したA549細胞にイソラムネチンを投与すると、細胞内のウィルス量を顕著に減少した。イソラムネチンは活性酸素種とカスパーゼ-3を低減して、PR8がもたらした酸化ストレスとアポトーシスを抑制した。Vivo: PR8に感染したマウスにイソラムネチンを投与すると、肺組織の炎症と損傷を軽減した。イソラムネチンは肺中のNrf2とHO-1の発現を上方調節して、Nrf2/HO-1経路の活性化による抗酸化作用を示唆した。