ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

II型糖尿病の臨床標的に関するin silicoドッキングおよびADMET解析と、ルチン・カフェ酸・p-クマリン酸・バニリンの膵α-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼ阻害活性との相関

In silico docking and ADMET studies on clinical targets for type 2 diabetes correlated to in vitro inhibition of pancreatic alpha-amylase and alpha-glucosidase by rutin, caffeic acid, p-coumaric acid, and vanillin

著作名:
Jamie McMillan
Megan Jean Bester
Zeno Apostolides
出典:
In Silico Pharmacology
2025
13
42
DOI:
10.1007/s40203-025-00324-6
キーワード:
糖尿病
α-アミラーゼ
α-グルコシダーゼ
阻害定数
アカルボース
分子ドッキング
要旨:
ハーブやスパイスに含まれるルチン・カフェ酸・クマリン酸・バニリン・没食子酸エチル・シュウ酸を対象にして、膵α-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼ阻害活性を測定した。得られた阻害定数(Ki値)の実測値は、分子ドッキングによる計算値と相関していた。α-アミラーゼにおけるカフェ酸・バニリン・没食子酸エチル・クマリン酸のKi値は、既存薬アカルボースと差がなかった。α-グルコシダーゼにおけるルチン・カフェ酸・バニリン・クマリン酸のKi値も、アカルボースとの差を認めなかった。よって評価した6化合物はシュウ酸を除いて、糖尿病における高血糖を軽減する可能性がある。