ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ToBRFVへのアトロピン・ルチン・ヒポキサンチンの抗ウィルス活性と作用機序

Antiviral activity and mechanisms of action of atropine, rutin, and hypoxanthine against tomato Brown rugose fruit virus

要旨:
ToBRFV (tomato brown rugose fruit virus)とは、2014年にイスラエルで発生した、トマトに生育不良や果実異常を起こすウィルスである。ToBRFVに感染したナス科の植物Nicotiana glutinosaにて、アトロピン・ルチン・ヒポキサンチンは同ウィルスの複製を阻害した。特にアトロピンとルチンの活性が強く、両者の組合せは相乗効果を認めた。作用機序として、外被蛋白質の発現の減少と、RNAポリメラーゼの遺伝子の減少を提唱した。