ケルセチンはFAM198B/MAPK経路を調節して胃癌の進行を阻害する
Quercetin Inhibits Gastric Cancer Progression via FAM198B/MAPK Pathway Modulation
- 出典：
- Pharmacogenomics and Personalized Medicine
- 2025
- 18
- 115-141
- DOI：
- 10.2147/PGPM.S511324
- キーワード：
- FAM198B
- 胃癌
- ケルセチン
- MAPKシグナル伝達経路
- 要旨：
- FAM198Bは胃癌患者の組織で高発現しており(P<0.001)、予後の悪さとも相関している。FAM198Bをノックダウンした胃癌細胞は、増殖・遊走・浸潤・上皮間葉転換の阻害を認めた。FAM198Bのノックダウンはまた、Erk1/2およびp38のリン酸化を阻害して、MAPKシグナル伝達経路の抑制を示唆した。胃癌細胞株AGSおよびHGC27にケルセチンを投与すると、FAM198Bの発現およびErk1/2・p38のリン酸化を阻害した。