ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

エジプトで栽培した山椒葉のLC-MS/MS特性・生理活性成分の単離・抗潰瘍活性との関連: in vitroおよびin vivoアプローチ・分子ドッキング・分子動力学研究

LC-MS/MS profiling of Zanthoxylum piperitum (L.) DC. leaves cultivated in Egypt, isolation of its bioactive components, and interrelationships with anti-ulcerative activities: in vitro and in vivo approaches, Molecular Docking, and Dynamics Studies

要旨:
エジプト産の山椒葉のエタノール抽出物はCOX-1に阻害活性を示し、潰瘍性大腸炎のモデルラットにおいても薬効を示した。抽出物はポリフェノールを豊富に含んでいたが、LC-MS/MS分析の結果、主成分はイソケルシトリンとケルシトリンであった。単離したイソケルシトリンおよびケルシトリンを上記のin vitroおよびin vivo試験に付し、有効成分をイソケルシトリンと特定した。分子ドッキングは、TNF-α・カスパーゼ-3・一酸化窒素合成酵素・ COX-2受容体に対するイソケルシトリンの高い親和性を示し、分子動力学シミュレーションもこれを支持した。