ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとクルクミンの肺癌送達を目的とする、マイクロ波照射によるシクロデキストリン金属有機構造体(γ-CDMOF-1)への封入・放出特性の改善・分子相互作用

Microwave-assisted encapsulation of Cyclodextrin metal-organic frameworks (γ-CDMOF-1) carrier for the delivery of quercetin and curcumin against lung cancer with improved release kinetics and molecular interaction analysis

要旨:
γ-シクロデキストリン金属有機構造体(γ-CDMOF-1)は有望な薬物キャリアとして、ケルセチンとクルクミンの安定性と水溶性の向上が期待できる。マイクロ波照射下での封入効率は、ケルセチンが65.35±1.78%で、クルクミンが43.57±1.71%であった。pH 6.0におけるケルセチンとクルクミンの放出速度は少なくともpH 7.4の3倍以上であり、pH応答性を示した。水溶性は、フリーのクルクミンの2180倍とフリーのケルセチンの113倍に達した。分子ドッキングの結果、γ-CDMOF-1との結合エネルギーは、ケルセチン: −8.6 kcal/mol、クルクミン: −9.2 kcal/molであった。