ケルセチンと統合する封入化に伴う噴霧乾燥したLimosilactobacillus fermentumの生存率の向上: 物理化学的・代謝的・トランスクリプトミクス的な洞察
Enhancing the Viability of Spray-Dried Limosilactobacillus fermentum Using Quercetin-Integrated Encapsulation: Physicochemical, Metabolic, and Transcriptomic Insights
- 出典:
- Journal of Food Science
- 2025
- 90
- e70293
- DOI:
- 10.1111/1750-3841.70293
- 要旨:
- プロバイオティクスLimosilactobacillus fermentumを噴霧乾燥にて微小封入化するにあたり、乳清蛋白質とトレハロースより成るカプセル素材におけるケルセチン配合の有無を検討した。ケルセチンは、対照と比べてプロバイオティクスの生存率を4.95倍増加した(P<0.05)。ケルセチンの存在は、プロバイオティクスによる飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸の比率を低下し、ピルビン酸キナーゼ活性が上昇した。トランスクリプトーム解析の結果、ケルセチンは脂肪酸合成とエネルギー代謝に関連する遺伝子を上方調節して、過酷な環境下におけるプロバイオティクスの生存率を向上した。