ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

植物由来のケルセチンがオオハタネズミ(Microtus Fortis)の免疫機能に及ぼす影響

The Effect of Plant Quercetin on Immune Function of Microtus Fortis

要旨:
オオハタネズミ(Microtus Fortis)を5群に分け、0, 1.5, 3, 5, 8%のケルセチンを含む餌で20日間飼育した。5%群は0%群に比べて脾指数(spleen index、脾臓の長径と短径を掛けた数値)が14.47%増加し、胸腺指数(thymus index、胸腺の重量を体重で割った数値)は11.67%増加した。5%群と0%群の違いは血中の炎症サイトカインにも現れ、5%群にてIL-2とIL-10は上昇し、TNF-αとIL-1βは減少した。8%は5%群に比べると、脾指数・胸腺指数ともに減少し、IL-2・IL-10の減少とTNF-α・IL-1βの上昇を認めた。