ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンのエクソソーム送達システムは、強膜線維芽細胞の小胞体ストレスとフェロトーシスを標的として近視の進行を予防する

Quercetin-loaded exosomes delivery system prevents myopia progression by targeting endoplasmic reticulum stress and ferroptosis in scleral fibroblasts

要旨:
ケルセチンをエクソソームに封じ込めた新規DDSは、ケルセチンの水溶性と角膜透過性を大幅に向上した。近視のモデルモルモットにエクソソーム製剤を投与すると、屈折異常を是正し、眼軸長を有意に減少した。エクソソーム製剤はIRE1/XBP1・PERK/eIF2・ATF6の各シグナル伝達を活性化して、強膜の線維芽細胞の小胞体ストレスを軽減した。エクソソーム製剤はまた、同細胞のフェロトーシスを阻害した。その結果、強膜の細胞外マトリックスのリモデリングを抑制して、近視の進行を予防した。