ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンが結合した銀ナノ粒子はT4型多食アメーバに対抗して、神経炎症・内皮透過性・薬物動態を改善する

Impact of quercetin conjugated silver nanoparticles on neuroinflammation, endothelial permeability, and pharmacokinetics in vivo against genotype T4, Acanthamoeba polyphaga

要旨:
アカントアメーバで惹起した肉芽腫性アメーバ性脳炎(GAE)のモデルマウスにケルセチンが結合した銀ナノ粒子を投与すると、脳内のPECAM-1の発現を下方調節して、脳萎縮の進行を遅らせた。ナノ粒子はまた、MMP-9を減少してGAEで損なった血液脳関門(BBB)の完全性を回復した。分子ドッキングの結果、銀ナノ粒子への結合はケルセチン単独と比べて、NAD2(病原体アカントアメーバの生存に必須の蛋白質)との親和性が顕著に向上した。