ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

結晶分散システムの多因子相乗効果にて、ケルセチンの経口吸収を促進する

Enhancing Oral Absorption of Quercetin Through Multifactorial Synergies in Crystal Dispersion Systems

要旨:
ポロキサマー188とPEG8000を用いて、ケルセチンの結晶分散体を2通り調製した。固体分散体の内部でケルセチンは水素結合により安定化され、水溶性の向上につながった。ラットを用いる薬物動態試験にて、ケルセチンの血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、フリーのケルセチン: 19.1 μg·h/mL、ポロキサマー188分散体: 74.9 μg·h/mL、PEG8000分散体: 563.1 μg·h/mLであった。