ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

In silico研究に見る、ケルセチンとケルセチン誘導体の抗結核薬としての有望な可能性

In Silico Study of Quercetin and Its Derivatives as Potential Antituberculosis

要旨:
エノイル(アシル輸送蛋白質)還元酵素は、結核の治療標的として注目されている。ケルセチンとケルセチン配糖体を対象にして、分子ドッキングにて同酵素との親和性を検証したが、既存薬であるイソニアジドを凌駕する結果を得た。上位3化合物とイソニアジドの結合エネルギーは以下の通り。ルチン: −12.22 kcal/mol、ケルシトリン: −10.15 kcal/mol、ケルセチン: −9.61 kcal/mol、イソニアジド: −5.90 kcal/mol。