ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ダサチニブとケルセチンによる長期の老化細胞除去は、マウスのリポフスチン依存性網膜変性を軽減する

Long-term senolytic therapy with Dasatinib and Quercetin alleviates lipofuscin-dependent retinal degeneration in mice

要旨:
Abca4とRdh8の両遺伝子が欠損したマウスを、ドライ型加齢黄斑変性のモデルとして確立した。すなわち、このモデルマウスが8月齢に達すると、網膜色素上皮細胞の老化・リソソームのアルカリ化・リポフスチンの蓄積・酸化ストレスを伴う網膜変性を呈した。しかし、4~8月齢の4ヶ月間に老化細胞除去剤であるダサチニブとケルセチンとの組合せを投与すると、網膜変性と機能の低下を有意に軽減した。