ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ロペラミドがラットに誘発した便秘にて、ケルセチンはムスカリン性アセチルコリン受容体の下流シグナルを調節して、胃腸運動とムチン分泌を促進する

Quercetin promotes gastrointestinal motility and mucin secretion in loperamide-induced constipation of SD rats through regulation of the mAChRs downstream signal

要旨:
ロペラミドで惹起した便秘のモデルラットにケルセチンを投与すると、用量依存的に胃腸運動を活性化した。上皮細胞と平滑筋細胞におけるムスカリン性アセチルコリン受容体の発現は、ロペラミドが低減したがケルセチンの投与で回復した。ケルセチンはまた、同受容体の下流にあるシグナル伝達経路を活性化して、胃腸運動とムチン分泌とを促進した。