ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

肥満マウスの傍細胞経路にてケルセチンの吸収を促進する、ゼインとトリメチルキトサンから成るコアシェル型ナノ粒子

Zein and Trimethyl Chitosan-Based Core–Shell Nanoparticles for Quercetin Oral Delivery to Enhance Absorption by Paracellular Pathway in Obesity Mice

要旨:
ケルセチンを担持したゼインナノ粒子の表面をトリメチル化したキトサンでコーティングして、コアシェル型の製剤を調製した。ケルセチンは安定化され、分解が減少した上、持続的な放出を実現した。ナノ製剤は腸上皮細胞の傍細胞経路を介して、ケルセチンの細胞取込みを増加した。高脂肪食で惹起した肥満のモデルマウスにナノ製剤を投与すると、体重増加を抑制し、血中脂質を低下し、経口グルコース負荷試験の結果を改善した。