MRSAに感染した創傷を修復する革新的な戦略: 植物由来のケルセチンを含むキトサン/ヒアルロン酸複合ヒドロゲルにて、近赤外線(NIR)の誘導で一酸化窒素(NO)の放出を制御する
Innovative MRSA-infected wound repair strategy: NIR-triggered controllable NO releasing from plant extracts quercetin composite chitosan/hyaluronic acid hydrogel
- 出典：
- International Journal of Biological Macromolecules
- 2025
- 319
- 145326
- DOI：
- 10.1016/j.ijbiomac.2025.145326
- 要旨：
- キトサンとヒアルロン酸から成る複合ヒドロゲルにケルセチンを配合すると、近赤外線による光温熱療法にて一酸化窒素を放出する光熱スイッチとして機能した。ヒドロゲル製剤は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染した創傷の動物モデルにて、従来の医療用フィルムと比べて治癒速度が向上した。ヒドロゲル製剤は抗菌活性を有するため、炎症の抑制・コラーゲンの沈着・血管新生を促進した。