ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

うつ病の動物モデルを用いるヘスペリジンおよびケルセチンナノ粒子の治療効果: 酸化ストレス・酵素活性・栄養因子・モノアミンの評価

Assessment of the Therapeutic Potential of Hesperidin and Quercetin Nanoparticles on Oxidative Stress, Enzyme Activities, Trophic Factors, and Monoamines in an Animal Model of Depression

要旨:
レセルピンで惹起したうつ病のモデルラットに、ヘスペリジンナノ粒子もしくはケルセチンナノ粒子を投与した。両ナノ粒子とも、うつ病で減少した海馬および皮質中の一酸化窒素・グルタチオン・脳由来神経栄養因子・セロトニン・ドーパミンを回復した。両ナノ粒子はまた、うつ病が低下したナトリウム-カリウム-ATPアーゼの活性を上昇し、反対に活性化したアセチルコリンエステラーゼの活性は抑制した。両者を比較すると、ケルセチンナノ粒子の方がより優れた効果を示した。