ケルセチンはTh17/Treg均衡を回復し、ヘムオキシゲナーゼ1を介した抗炎症作用により、コラーゲンが誘発した関節炎を軽減する
Quercetin attenuates collagen-induced arthritis by restoration of Th17/Treg balance and activation of Heme Oxygenase 1-mediated anti-inflammatory effect
- 出典:
- International Immunopharmacology
- 2018
- 54
- 153-162
- DOI:
- 10.1016/j.intimp.2017.11.013
- 要旨:
- コラーゲンで惹起した関節炎のモデルラットにケルセチンを投与すると、症状スコアと足のむくみを顕著に緩和した。ケルセチンはTh17を誘導するIL-17AとIL-21を減少し、Tregを誘導するIL-10とTGF-βは増大して、Th17/Treg均衡の回復を示唆した。ケルセチンは関節炎の大元であるNLRP3インフラマソームを減少し、更にTNF-α・IL-1β・IL-6・PGE2・COX-2・iNOSを低減して抗炎症作用を発揮した。ケルセチンの抗炎症作用はsiRNAによるHO-1のサイレシングにて打消され、HO-1の仲介を示唆した。