ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

β-ヒドロキシ酪酸が誘発した子牛の肝細胞の損傷にてルチンは、酸化ストレス応答と細胞メタボロミクスを軽減する

Rutin Attenuates Oxidative Stress Responses and Hepatocyte Metabolomics in β-Hydroxybutyric Acid-Induced Hepatocyte Injury in Calves

著作名:
Kun Yang
Haixia Zhao
Min Gao
Honglian Hu
Dabiao Li
出典:
International Journal of Molecular Sciences
2025
26
5878
DOI:
10.3390/ijms26125878
キーワード:
肝細胞
β-ヒドロキシ酪酸
ルチン
抗酸化作用
Keap1/Nrf2
代謝物
要旨:
脂質分解で生成するβ-ヒドロキシ酪酸で肝細胞を刺激して、脂質蓄積を起因とする肝損傷の細胞モデルとした。β-ヒドロキシ酪酸がもらたした酸化ストレス(マロンジアルデヒドと活性酸素種の上昇・GSHの減少・カタラーゼ活性の低下)は、ルチンの投与で軽減した。蛋白質とmRNAの両方のレベルでルチンはKeap1の発現を減少し、Nrf2・NQO1・HO-1の発現は上昇して、Keap1/Nrf2経路の調節を示唆した。β-ヒドロキシ酪酸が低下した代謝物207種はルチンが上方調節し、増加した126種の代謝物はルチンが下方調節した。