マクロファージM2の分極と鼻粘膜のリモデリングを調節してケルセチンは、鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎の進行を緩和する
Quercetin attenuates the progression of chronic rhinosinusitis with nasal polyps by regulating macrophage M2 polarization and remodeling of nasal mucosa
- 出典:
- International Immunopharmacology
- 2025
- 162
- 115120
- DOI:
- 10.1016/j.intimp.2025.115120
- 要旨:
- Vitro: M2様マクロファージで刺激したヒト由来鼻上皮細胞にケルセチンを投与すると、E-カドヘリンを減少して、上皮間葉転換を抑制した。M2様マクロファージが活性化したJAK2/STAT3経路はケルセチンが抑制した。Vivo: 鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎のモデルマウスにケルセチンを投与すると、鼻粘膜におけるCD68およびCD206が陽性のM2様マクロファージ・MMP-2・MMP-9を減少して、リモデリングを抑制した。JAK2/STAT3活性化剤の存在はケルセチンの作用を打消して、JAK2/STAT3経路を阻害するメカニズムを提唱した。