ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

明暗の狂いによる概日リズムの乱れが促進する乳癌の転移と、マウスにおける食物性ケルセチンによる予防

Metastasis of Breast Cancer Promoted by Circadian Rhythm Disruption due to Light/Dark Shift and its Prevention by Dietary Quercetin in Mice

要旨:
乳癌細胞を移植したマウスに24時間光を当て続け、体内時計の狂いをシミュレーションした。腫瘍組織に変化はなかったが、転移を担うリンパ節が異常に増大した。また、好中球/リンパ球比率(乳癌の予後不良因子とされる)が増大し、炎症を促進した。しかし、ケルセチンを0.3%含む餌を与えると、リンパ節転移が阻害され、とりわけ腸骨と腎臓のリンパ節に効果が顕著であった。