子宮頸癌細胞に有効な化学療法剤に対するケルセチンの影響
Effects of Quercetin on the Efficacy of Various Chemotherapeutic Drugs in Cervical Cancer Cells
- 出典:
- Drug Design, Development and Therapy
- 2021
- 15
- 577–588
- DOI:
- 10.2147/DDDT.S291865
- 要旨:
- 子宮頸癌細胞HeLaおよびSiHa株を用いて、ケルセチンと相乗効果を有する既存薬を探索した。シスプラチン・パクリタキセル・5-FU・ドキソルビシンをスクリーニングした結果、ケルセチンーシスプラチンに相乗効果を認めた。両者の組合せは、細胞の増殖・遊走・浸潤の各阻害効果が、シスプラチン単独時に比べて増強された。癌細胞中のMMP2・エズリン・METTL3・P糖蛋白質の発現の抑制を通じてアポトーシスを誘導する作用も、同様に増強効果を認めた。