ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは脈絡叢の免疫可塑性を調節し、海馬におけるミクログリアの活性化を阻害して、予測不可能で慢性的な軽度ストレスがラットに誘発したうつ病を軽減する

Quercetin Alleviates Depression in CUMS Rats via Modulating Immune Plasticity in the Choroid Plexus to Inhibit Hippocampal Microglial Activation

要旨:
予測不可能で慢性的な軽度ストレスで惹起したうつ病のモデルラットに、ケルセチンを投与した。その結果、スクロース嗜好試験・強制水泳試験・高架式十字迷路試験のスコアを改善してうつと不安感を軽減すると共に、社会的相互作用試験のスコアも改善して社交性の欠如の緩和を示唆した。ケルセチンは脈絡叢におけるZO-1・CCL5・CXCL10・ICAM-1の発現を上方調節して、脈絡叢のバリア機能を強化し、かつ免疫微小環境を整えた。ケルセチンはまた、海馬中のiNOSを減少し、Arg-1を増加して、ミクログリアのM1極性化を抑制した。