ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを含むナノリポソームは神経炎症を軽減し、TLR4とミクログリアの活性に影響を与え、ハンチントン病のラットモデルにおけるGABAA2受容体を上方調節する

Nanoliposomal quercetin reduces neuroinflammation and influences TLR4 and microglial activity with potential effects on GABAA2 receptors in a rat model of Huntington’s disease

要旨:
線条体にキノリン酸を注射して惹起したハンチントン病のモデルラットに、ケルセチンを含むナノリポソームを投与した。その結果、ハンチントン病で損なわれた運動機能が顕著に回復した。ナノリポソームは対照と比べて顕著に、ミクログリアを炎症誘導型から抑制型へ極性変換し、脳内のGABAA2受容体の発現を上昇し、酸化ストレスを現減した。作用メカニズムとして、TLR4シグナル伝達の抑制を提唱した。