ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはROS/p38 MAPK経路を抑制して、敗血症に関連する急性呼吸窮迫症候群にて保護効果を発揮する

Quercetin Confers Protection against Sepsis-Related Acute Respiratory Distress Syndrome by Suppressing ROS/p38 MAPK Pathway

要旨:
盲腸結紮穿刺で惹起した、敗血症に関連する急性呼吸窮迫症候群のモデルマウスにケルセチンを投与した。その結果、肺の湿/乾重量比と好中球の浸潤が対照と比べて顕著に減少し、ガス交換不全を軽減して、マウスの生存率を向上した。ケルセチンはまた、肺組織の活性酸素種とリン酸化されたp38 MAPKを減少して、ROS/p38 MAPK経路の抑制が肺損傷の改善メカニズムであることを示唆した。また、マウス由来マクロファージMH-Sをリポ多糖で刺激した細胞モデルにおいても、ケルセチンによるROS/p38 MAPK経路の抑制を確認した。