ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチン処理は抗酸化防御能を調節して、ピーマン果実の収穫後冷害を遅らせる

Rutin treatment delays postharvest chilling injury in green pepper fruit by modulating antioxidant defense capacity

要旨:
収穫後のピーマンは、寒冷ストレスに弱く品質の著しい劣化が知られているが、4℃に晒した際のルチン処置の有無を比較した。ルチンはピーマン中の活性酸素種の増加を阻害して、品質と硬さを維持した。トランスクリプトーム解析およびメタボロミクス解析の結果、ルチンによる4232種の発現変動遺伝子と1929種の発現変動代謝物を特定し、グルタチオン代謝・カロテノイドの生合成・アミノ酸代謝の活性化を認めた。