ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンを含む速溶性舌下ニオソームフィルム: 設計・物性・薬物動態・セフトリアキソンがラットに誘発した肝障害における肝保護機能の評価

Rutin-loaded fast-dissolving sublingual niosomal film: Design, characterization, hepatoprotective potential, and pharmacokinetic evaluation in ceftriaxone-induced liver injury in rats

著作名:
Rabab A. Husseini
Mahran Mohamed Abd El-Emam
Sherif E. Emam
Eslam Hamed
Abdelsamed I. Elshamy
Dina M. Abdelnabi
出典:
Journal of Drug Delivery Science and Technology
2025
112
107225
DOI:
10.1016/j.jddst.2025.107225
キーワード:
ルチン
ニオソーム
舌下フィルム製剤
薬物動態
肝保護
ラット
動物実験
要旨:
ルチンを含むニオソームは、29.3%のコレステロールを含む250 μmolの総脂質と、Span 60を界面活性剤に用いて調製した。ヒプロメロースとポリプロピレングルコールを可塑剤に用い、得られたニオソームをフィルムに加工して、ルチンの速溶性舌下製剤とした。フィルム製剤をラットに経口投与すると、フリーのルチンと比べて最大血中濃度(Cmax)および血中濃度時間曲線下面積(AUC)が顕著に増加して、吸収とバイオアベイラビリティの向上を示した。セフトリアキソンで惹起した肝障害のラットにフィルム製剤を投与すると、血中のALTとASTが低減し、肝組織の抗酸化活性が回復して、肝保護効果を認めた。