ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

メラニンーケルセチンナノ粒子の外側をヒト小腸癌細胞膜で偽装して、抗菌活性と抗腫瘍活性を獲得する

Human small intestine cancer cell membrane-camouflaged quercetin-melanin for antibacterial and antitumor activity

著作名:
Jingyuan Wang
Hao Cheng
Zekun Wang
Endong Yang
Feng Guo
Weiyun Wang
Dongdong Sun
出典:
Journal of Biomedical Materials Research Part B: Applied Biomaterials
2021
109
1534-1551
DOI:
10.1002/jbm.b.34813
キーワード:
メラニン
ケルセチン
ナノ粒子
小腸癌細胞膜
DDS
マウス
大腸菌
シスプラチン
動物実験
要旨:
メラニン(ポリドーパミン)の表面にケルセチンをπ-π相互作用で担持したナノ粒子を作成した。このナノ粒子の外側をヒト小腸癌細胞膜で覆ったDDSを作成しマウスに投与すると、大腸菌の膜を破壊しながら、細胞死を誘発した。また、ナノ粒子のヒト小腸癌細胞への効果は、12.3 ± 0.7 μg/mLのIC50値であり、既存薬シスプラチンよりやや良好であった。