ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

食塩水で濃度が向上した植物性食品ポリフェノールによる、メタボリックシンドロームを予防するサプリメント戦略: 成人集団における無作為化介入試験

Boosting plant food polyphenol concentration by saline eustress as supplement strategies for the prevention of metabolic syndrome: an example of randomized interventional trial in the adult population

要旨:
レタスに塩分ストレスを加えるとポリフェノール濃度が高まり、カフェ酸・クロロゲン酸・ケルセチン・ルチンがそれぞれ、4.7, 3.2, 5.4, 11.0倍に向上した。健康な被験者40名(18~65歳、女性: 17名、男性: 23名)を無作為に2群に分け、片方の20名は高ポリフェノールレタスを100 g/dayを12日間摂取し、残る20名は塩処理していない通常のレタス100 g/dayを摂取して対照群とした。摂取期間の前後で血液検査を行い、肝機能・脂質代謝・骨代謝・鉄・グルコースに関連するマーカーのベースラインからの変化を調査した。その結果、高ポリフェノール群は対照群と比べて、AST(P=0.01)・ALT(P=0.03)・総コレステロール(P=0.004)・LDL(P=0.001)・PTH(骨吸収マーカー、P=0.02)が顕著に低下した。