ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

卵巣細胞の機能調節における、マイクロRNAのmiR-34aとアピゲニンおよびケルセチンとの相互関係

The interrelationships between the microRNA miR-34a and the plant flavonoids apigenin and quercetin in the regulation of ovarian cell functions

要旨:
マイクロRNAmiR-34aが過剰発現したブタ由来卵巣細胞と過剰発現していない同細胞のそれぞれを培養し、アピゲニンもしくはケルセチンの影響を検証した。アピゲニンは通常の卵巣細胞の増殖とエストラジオールの分泌を促進し、アポトーシスとプロゲステロンおよびIGF-Iの分泌を抑制した。MiR-34aが過剰発現した場合、アピゲニンの増殖とアポトーシス作用が逆転したが、ホルモン分泌には逆転がなかった一方、通常の卵巣細胞にてケルセチンは、増殖・アポトーシス・3種のホルモン分泌の全てを阻害した。MiR-34aが過剰発現すると、ケルセチンは増殖とエストラジオール分泌には影響がなく、アポトーシスとプロゲステロンおよびIGF-Iの分泌を阻害した。