ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

多機能ナノプラットフォームとしてのケルセチン-マグネシウムナノ粒子による創傷治癒: マクロファージ分極の調節と血管新生の促進

Quercetin-magnesium nanoparticles as a multifunctional nanoplatform for wound Healing: Modulating macrophage polarization and promoting angiogenesi

著作名:
Saige Meng
Guangzhou Zhao
De-zhi Lu
Shandan Ouyang
出典:
Journal of Drug Delivery Science and Technology
2025
112
107246
DOI:
10.1016/j.jddst.2025.107246
キーワード:
ケルセチン
マグネシウムナノ粒子
ラジカル消去
M1/M2極性化
血管新生
創傷治癒
要旨:
ケルセチンを担持したマグネシウムナノ粒子を新規に調製し、酸性条件下でのケルセチンの放出と、ラジカル消去活性を確認した。ナノ粒子はマクロファージのM2型への極性化を促進して、TNF-α・IL-1β・IL-6を減少し、IL-10は増加した。ナノ粒子はまた、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)にて血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の発現を上方調節して、血管新生を活性化した。以上の結果、ナノ粒子は創傷治癒に必要な要件を満たす有望な素材である。