ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

癌細胞膜でコーティングしたケルセチン-MXene-金ナノ粒子にてスマートに薬物送達して、光温熱療法を強化する

Cancer cell membrane-coated quercetin-MXene-Au nanoparticles for smart drug delivery and enhanced photothermal therapy

要旨:
MXene-金ナノ粒子にケルセチンを担持した後、表面を癌細胞膜でコーティングした。得られたナノ製剤の粒径は87.4 nmで、ゼータ電位は−28.9 mVであった。近赤外線照射下における、ヒト由来乳癌細胞株MCF-7に対するナノ製剤のIC50値は12.5 μg/mLであり、Baxの上方調節とBCl-2の下方調節によりアポトーシスを誘導した。同細胞を移植したマウスにナノ製剤を投与し、近赤外線による光温熱療法を併用すると、腫瘍組織の体積と重量を最小限にした。