ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

塩分ストレスがタマネギ(Allium cepa)の根に誘発した酸化的損傷におけるルチンの保護能力

Protective capacity of Rutin against oxidative damage induced by saline stress in the roots of the model organism Allium cepa

要旨:
タマネギ(Allium cepa)の種子をルチン(512もしくは1024 μg/mL)で処置した後、塩分ストレス(50 mM, NaCl)下にて栽培した。512 μg/mLのルチン処置は発芽率が低下したが、1024 μg/mLでは発芽率と葉の数が増大し、鉄の蓄積とチオバルビツール酸反応性物質を減少して、酸化ストレスの軽減を示唆した。分子ドッキングの結果、ルチンはサイトカイニン特異的結合蛋白質と高い親和性を示した(−8.8 kcal/mol)。