ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ドキソルビシンがラットに誘発した腎毒性における、all-trans-レチノイン酸で前処理した間葉系幹細胞およびケルセチンナノ粒子による改善効果

Ameliorative Effects of Quercetin Nanoparticles and all trans retinoic acid -Preconditioned Mesenchymal Stem Cells on Doxorubicin-Induced Nephrotoxicity in Rats

要旨:
ドキソルビシンで惹起した腎毒性のモデルラットに、ケルセチンナノ粒子・間葉系幹細胞・両者の組合せをそれぞれ投与した。なお、間葉系幹細胞は、all-trans-レチノイン酸で前処理してから投与した。3通りの投与はいずれも、腎組織のマロンジアルデヒドを低減しグルタチオンを増加して、ドキソルビシンに起因する酸化ストレスを軽減した。組合せは全ての評価項目にて、単独投与よりも良好な結果を与えた。