ケルセチンの抗うつメカニズムの洞察: ビブリオメトリクス・バイオインフォマティクス・動物実験の統合
Mechanistic insights into the anti-depressant effect of quercetin: an integrated bibliometrics, bioinformatics, and animal experimentation
- 出典:
- Frontiers in Nutrition
- 2025
- 12
- 1612746
- DOI:
- 10.3389/fnut.2025.1612746
- 要旨:
- 各種データベースにて、抗うつ作用を示す中医学の文献を検索した結果、柴胡・香附子・甘草がヒットした。これらの生薬に共通して含まれるケルセチンを有効成分と予測した。ケルセチンとうつ病のの遺伝子情報を基にネットワーク薬理学解析を行った結果、PI3K/AKT経路の調節が改善メカニズムであると予測した。予測不可能で慢性的な軽度ストレスで惹起したうつ病のモデルマウスにケルセチンを投与すると、スクロース嗜好試験と強制水泳試験のスコアを改善してうつ様行動を減少した。ケルセチンはまた、リン酸化されたPI3KとAKTの量を回復して、PI3K/AKT経路を活性化した。