ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

角膜上皮にてケルセチンは単純ヘルペスウィルス-1の複製を阻害して、角膜炎の進行を抑制する

Quercetin Inhibits herpes simplex virus 1 Replication in Corneal Epithelium and Suppresses Keratitis Progression

著作名:
Yubin Yu
Sihao Liu
Qinghua Liu
Xiuping Liu
Kaili Wu
出典:
Virologica Sinica
2025
40
in press
DOI:
10.1016/j.virs.2025.07.007
キーワード:
ケルセチン
角膜上皮細胞
HSV-1
Nrf2
単純ヘルペス角膜炎
マウス
VP16
動物実験
要旨:
ヒト角膜上皮細胞を30 μMのケルセチンで処置すると、単純ヘルペスウィルス-1(HSV-1)の付着を阻害して、HSV-1の複製を抑制した。RNAシーケンスの結果は、ケルセチンの投与によるNrf2の上方調節を示唆した。Nrf2をノックダウンした角膜上皮細胞では、ケルセチンの抗ウィルス作用が打消された。HSV-1に感染した単純ヘルペス角膜炎のモデルマウスの眼に100 μMのケルセチンを局所適用すると、涙液中のHSV-1が低減し、角膜中のVP16(HSV-1の遺伝子発現を促進する転写因子)の発現を下方調節した。