ヒト悪性黒色腫細胞におけるケルセチンの濃度依存性の前腫瘍および抗腫瘍活性: 2Dおよび3D細胞培養モデルの比較分析
Concentration-Dependent Pro- and Antitumor Activities of Quercetin in Human Melanoma Spheroids: Comparative Analysis of 2D and 3D Cell Culture Models
- 著作名:
- Harald Hundsberger
- Anna Stierschneider
- Victoria Sarne
- Doris Ripper
- Jasmin Schimon
- Hans Peter Weitzenböck
- Dominik Schild
- Nico Jacobi
- Andreas Eger
- Josef Atzler
- Christian T. Klein
- Christoph Wiesner
- 出典:
- Molecules
- 2021
- 26
- 717
- DOI:
- 10.3390/molecules26030717
- 要旨:
- 悪性黒色腫細胞を2Dおよび3D細胞培養に付すと、ケルセチンに対する挙動が異なったり、時には逆になる場合もあり得る。高濃度のケルセチンは、メラノーマの成長を阻害する。一方、ケルセチン低濃度条件下では、転移性メラノーマには反対に成長を促進し、非転移性に対してはその様な現象は見られなかった。カスパーゼ-3が活性を示すケルセチン濃度は、2D培養で0.4 µM以下であった一方で、3D培養では12.5 µM以上であった。