ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを含むTi3C2Tx MXeneナノシートは、胃癌の化学療法および光温熱療法の効果を高める

Quercetin-loaded Ti3C2Tx MXene nanosheets enhance chemo-photothermal therapy in gastric cancer

要旨:
Ti3C2Tx MXene (チタンと炭素から成る導電性の二次元材料)ナノシートをケルセチンのキャリアに用いて、胃癌の化学療法(ケルセチン)と光温熱療法(MXene)との併用を考案した。得られたナノ製剤に近赤外線を照射すると、ケルセチンの放出を促進して、胃癌細胞株AGSにおける活性酸素種の生成・アポトーシス・フェロトーシスを増加した。同細胞を移植したマウスモデルにナノ製剤を投与し近赤外線を照射すると、腫瘍組織の成長を対照と比べて顕著に阻害した。