ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはCOXとTNF-αの相互作用経路を介して、インドメタシンの抗関節炎効果を増強する

Quercetin modulates the anti-arthritic effects of indomethacin, possibly through COXs and TNF-α interaction pathways

要旨:
ホルムアルデヒドとテレビン油で惹起した関節炎のモデルマウスにケルセチンを投与すると、用量依存的に脚のむくみを軽減し、脚をなめる回数が減少した。ケルセチン50 mg/kgの投与は、既存薬のインドメタシン10 mg/kgの投与と同等の効果であった。また、両者の組合せ(ケルセチン25 mg/kg+インドメタシン10 mg/kg)は、インドメタシンの効果を増強した。分子ドッキングの結果、ケルセチンの結合エネルギーはCOX-1: −8.5 kcal/mol、COX-2: −8.9 kcal/mol、TNF-α: −8.7 kcal/molであり、いずれも高い親和性を示した。