ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

cGAS-STINGシグナル経路の調節に基づくケルセチンによる神経炎症の阻害は、卵巣摘出とD-ガラクトースがラットに誘発したアルツハイマー病における学習と記憶を改善する

Quercetin Ameliorates Learning and Memory in OVX/D-gal-Induced Alzheimer’s Disease in Rats by Inhibiting Neuroinflammation via cGAS-STING Signal Pathway

要旨:
卵巣摘出とD-ガラクトースで惹起したアルツハイマー病のモデルラットにケルセチンを投与すると、モリスの水迷路のスコアが好転して、学習障害と記憶障害を改善した。ケルセチンは、海馬内のアミロイドβ・リン酸化されたタウ蛋白質・GFAP・Iba1を顕著に減少した。ケルセチンはまた、血中のエストロゲンとエストロゲン受容体を増加して、cGAS/STINGシグナル経路の阻害を示唆した。ケルセチンによるエストロゲン受容体の増大は、リポ多糖で刺激したPC-12細胞でも確認した。