多形日光疹におけるケルセチンとヘスペリジンの光保護効果: 糖転移ルチンとの比較
Photoprotective Effects of Quercetin and Hesperidin in Polymorphous Light Eruption: A Comparative Study with Alpha-Glucosylrutin
- 出典:
- Current Issues in Molecular Biology
- 2025
- 47
- 567
- DOI:
- 10.3390/cimb47070567
- 要旨:
- ヒト皮膚線維芽細胞に強い光(41 J/cm2)を照射して、多形日光疹の細胞モデルとした。糖転移ルチン(付与したグルコース数が異なる混合物)の投与は、SODおよびカタラーゼ活性を回復して、酸化ストレスを軽減した。ケルセチン-ヘスペリジン複合体の投与は糖転移ルチンの効果を上回ったが、ケルセチン/ヘスペリジン比8:1の複合体が抗酸化作用を最大化した。8:1複合体はまた、ヒトの皮膚組織を用いるex vivo実験にて、光照射による炎症と損傷を軽減した。すなわち、8:1複合体は光照射によるIL-1β・IL-2・IL-6・TNF-αの上昇を抑制し、光照射で減少したコラーゲンとエラスチンを回復した。