ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

塩化アルミニウムが誘発したミトコンドリアの酸化的損傷を緩和する、相乗的なケルセチンとルチンの神経保護: in vitroアプローチ

Neuroprotective Synergy of Quercetin and Rutin in Mitigating Aluminum Chloride-Induced Mitochondrial Oxidative Damage: An in Vitro Approach

著作名:
Faiza Fodil
Amel Benyamina
Faiza Chaib
Nadia Tilioua
Omar Kharoubi
出典:
South Eastern European Journal of Public Health
2025
27
1442–1457
DOI:
10.70135/seejph.vi.6524
キーワード:
ミトコンドリア
塩化アルミニウム
呼吸鎖複合体
ケルセチン
ルチン
抗酸化作用
要旨:
ラット脳由来のミトコンドリアに塩化アルミニウムを投与すると、マロンアルデヒドが増加し、カタラーゼ・SOD・グルタチオンの活性が低下した。呼吸鎖複合体では、複合体IおよびIIIの損傷が顕著であった。ケルセチンの投与はマロンアルデヒドの上昇を抑制し、複合体IVを活性化したが、IおよびIIIの損傷は更に悪化した。一方、ルチンは過酸化脂質を顕著に減少したが、複合体IVの回復は効果が弱く、ケルセチンとは異なる挙動を示した。