ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

II型糖尿病の治療薬として有望なケルセチン

Potential of Quercetin as a Promising Therapeutic Agent Against Type 2 Diabetes

要旨:
糖尿病の治療におけるケルセチンの分子メカニズムをまとめた総説。まず、糖尿病の治療の前提条件であるケルセチンの抗酸化作用を概説し、糖尿病以外の疾患におけるケルセチンの抗酸化作用の応用事例に言及する。本論では、β細胞におけるインスリン分泌の促進・α-グルコシダーゼの阻害・各臓器におけるグルコース取込みの促進・高グルコース濃度による合併症の抑制と臓器保護に章分けして、ケルセチンの作用機序を論じる。