ケルセチンはESR2/STAT3シグナル伝達経路を介して、骨髄由来抑制細胞の生存を促進する
Quercetin promotes the survival of granulocytic myeloid-derived suppressor cells via the ESR2/STAT3 signaling pathway
- 出典:
- Biomedicine & Pharmacotherapy
- 2020
- 125
- 109922
- DOI:
- 10.1016/j.biopha.2020.109922
- 要旨:
- 骨髄由来抑制細胞(MDSC)が増大すると、T細胞の働きが弱まり、癌細胞が免疫系の攻撃を免れる腫瘍エスケープが起こる。従ってMDSCは、制癌剤の創薬ターゲットとなるが、今回ケルセチンのMDSC維持作用を見出した。また、バイオインフォマティクス解析により、ケルセチンはエストロゲン受容体のシグナル伝達に深く関与していることが判明した。