ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ポリドーパミンをナノキャリアとするケルセチンと活性炭素繊維との相乗効果を有する抗菌性の被覆材を用いて、薬剤放出を制御する磁気温熱療法

Polydopamine-mediated quercetin nanocarrier-activated carbon fibre synergistic antimicrobial dressing using magneto-thermal effect to control drug release

要旨:
ポリドーパミンを架橋剤に用い、ケルセチンを担持した磁性メソポーラスシリカを活性炭素繊維上に配置して、新規創傷被覆材を設計した。活性炭素繊維の表面に存在する孔が創傷組織液を吸収し、磁気温熱下で放出されるケルセチンが抗菌活性と抗炎症作用を担う。創傷被覆材の比表面積は1639.9 m²/gであり、大腸菌と黄色ブドウ球菌に98%以上の殺菌率を示した。