ケルセチンは強膜の小胞体ストレスと蛋白質の折畳み異常を軽減する: 形態覚遮断近視のモルモットにおける、高生産性トランスクリプトーム解析
Quercetin diminishes scleral ER stress and protein misfolding: High throughput transcriptome analysis in form-deprivation myopia of Guinea pigs
- 出典:
- Experimental Eye Research
- 2025
- 258
- 110485
- DOI:
- 10.1016/j.exer.2025.110485
- 要旨:
- Vivo: 形態覚遮断近視(乳幼児期に先天白内障や眼瞼下垂などで視性刺激が遮断されて起きる近視/弱視)のモデルモルモットに、ケルセチンを含む点眼剤を投与した。ケルセチンは強膜におけるGRP78・CHOP・ATF3の発現を下方調節して、小胞体ストレスの軽減を示唆した。ケルセチンは強膜のアポトーシスを阻害し、I型コラーゲンを回復して、形態覚遮断近視の進行を遅らせた。Vitro: ヒト強膜線維芽細胞をツニカマイシンで刺激して、小胞体ストレスを誘発した。ケルセチンの投与はPERK/ATF3経路を抑制して、折畳み異常の蛋白質を減少した。