ルチンはLCN2-ALOX15軸を阻害し脂質代謝を調節して、潰瘍性大腸炎におけるフェロトーシスを阻害する
Natural polyphenol rutin inhibits ferroptosis in ulcerative colitis by regulating lipid metabolism via blocking the LCN2-ALOX15 axis
- 著作名:
- Yiming Sun
- Guixuan Fang
- Kangdi Liu
- Yulu Zhao
- Zhujie Bai
- Tanxuan Huang
- Honghui Hu
- Nan Zhou
- Jiali Peng
- Lianxiang Luo
- 出典:
- Food & Function
- 2025
- 16
- in press
- DOI:
- 10.1039/D5FO01220A
- 要旨:
- Vivo: デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で惹起した潰瘍性大腸炎のモデルマウスにルチンを投与すると、体重減少と病態スコアを改善し、同時にオクルディン・クローディン-1・ZO-1の発現が上昇して腸バリア機能を回復した。ルチンは腸上皮のLCN2・ALOX15・PTGS2を減少し、GPX4・SLC7A11は増大して、フェロトーシスを阻害した。Vitro: 腸上皮細胞IEC-6をリポ多糖で刺激して、潰瘍性大腸炎の細胞モデルとした。動物実験と同様に、ルチンの投与は同細胞のフェロトーシスを阻害した。ルチンによるLCN2/ALOX15軸の破壊が、脂質過酸化カスケードを阻害した結果、フェロトーシスを抑制するメカニズムを提唱した。