β-シクロデキストリンとの包接複合体にて、ケルセチンの溶解性を高める
Comparative Characteristics of Methods for Producing Quercetin Inclusion Complexes with β-Cyclodextrin to Increase Solubility
- 出典:
- Pharmaceutical Chemistry Journal
- 2025
- 59
- 480–484
- DOI:
- 10.1007/s11094-025-03418-9
- 要旨:
- ケルセチンの水溶性を改善すべく、β-シクロデキストリンとの1:1包接複合体を考案した。機械的混合法・懸濁液報・粉砕法の3通りで調製したが、粉砕法の収率が最も高かった。得られた包接複合体のIRスペクトルは、カルボニル由来の1640 cm-1の吸収が消失して、β-シクロデキストリンの内部空洞へのケルセチンの挿入を示唆した。包接複合体の水溶性は、フリーのケルセチンの235倍であった。