ケルセチンは、転写因子EBによるリソソームの活性化と活性酸素種依存性フェロトーシスを介して、p53非依存性癌細胞死を誘導する
Quercetin induces p53-independent cancer cell death through lysosome activation by the transcription factor EB and Reactive Oxygen Species-dependent ferroptosis
- 出典:
- British Journal of Pharmacology
- 2021
- 178
- 1133-1148
- DOI:
- 10.1111/bph.15350
- 要旨:
- Atg7を遺伝子サイレンシングすると、ケルセチンによる癌細胞のオートファジーが阻害された。リソソーム阻害剤である転写因子EBがケルセチンによる細胞死を阻害した事実は、リソソームを介した細胞死をケルセチンが惹起する事を示唆した。ケルセチンはまた、リソソームを介して、鉄結合性蛋白質フェリチンを分解し、フリーの鉄を放出させた。