結腸癌にてケルセチンは、活性酸素種の生成・炎症・粘液の枯渇・腫瘍の多様性を改善する: 大腸ポリポーシスとβ-カテニンの役割の可能性
Quercetin ameliorates reactive oxygen species generation, inflammation, mucus depletion, goblet disintegration, and tumor multiplicity in colon cancer: Probable role of adenomatous polyposis coli, β-catenin
- 出典:
- Phytotherapy Research
- 2021
- 35
- 2171-2184
- DOI:
- 10.1002/ptr.6969
- 要旨:
- 1,2-ジメチルヒドラジン(DMH)で惹起したラットの結腸癌モデルを用いる、ケルセチンの薬効評価。DMHがもたらす活性酸素種の発生・その結果生じる酸化還元恒常性の欠如・膜構成脂質の過酸化・結腸組織の炎症は、予めケルセチンを投与すると緩和された。ケルセチンは、大腸ポリポーシスとβ-カテニンの発現を調節して、腫瘍の発生と多様性を阻止した。